latteさんの長文コメントへレスがついたもの
latte
遊んでいる間や終わった直後に感じたこと、冷静になって振り返ると失われてしまうような「面白さ」を重視して、点数や感想にまとめています。
95点以上 自分にとって100点のゲーム。とても好きな作品。
90点以上 特に面白かったゲーム。新たな楽しみ方や魅力を教えてくれたエポックメイキング的な作品も含みます。
96点以上は、本来100点でいいと思ったゲームの中でも異質な面白さを感じたモノ。対数スケールのように1点ごとに差があるイメージです。
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レス
「卒業式のあとって、晴れ晴れとした寂しさがあるわよね」 獣医の卵を扱うドラマ化もされた漫画には、こんなセリフが出てくる。節目の日に何を想うかは人それぞれだけれど、そこに寂しさや感傷めいたものが混じるのであれば、幸運なことかもしれない。それはある段階から次へ進み、過ぎ去り覆い隠されてしまうものがあること、内面に何かしらを残す意味あるものだったことを気づかせてくれている、かもしれない。 → 長文感想(17468)(ネタバレ注意)(2)
もとより涙の量で面白さを量りたくないと思ってましたが、これまで遊んだ作品は(気付かずに)エンタメとして楽しんだから引き摺り方もそこまでではなかったのかもしれない、逆に本作ではエンタメ性はもしかしたら飾りで、本来桜の樹の下に埋まってるようなナニかをこそ表現したかったのかな、と振り返って考えたりしてました。それくらい絶妙な塩梅で見たくないものを書いていたように感じます。
一方、テキストや音楽の素晴らしさ、ノベルゲームの醍醐味が味わえるという、作品として良くできている点は勿論、題材とその書き方が卓越しているという意味で自分の中での評価は非常に高いです。hisui621さんの評価もアテにしてましたが、こういう作品もあるということを知ることができて、遊んでよかった、本作と出会えてよかったと思います。
hisui621さんの感想や他の方のものも含め考察?も少し読みましたが、紅葉ルートは見方を変えるとぞっとするような怖さがありますね。あまり考えないようにしてますが、こういう不安定さみたいなものも本作の味だなと捉えると、自分も読み込みが足らなかったと思うと同時に、(すでにバカサプやってて手遅れ気味ですが)妹モノを読むときに影響しそうなのでしばらく距離を置きたいと思います。それくらいにはハマってしまいました。
「卒業式のあとって、晴れ晴れとした寂しさがあるわよね」 獣医の卵を扱うドラマ化もされた漫画には、こんなセリフが出てくる。節目の日に何を想うかは人それぞれだけれど、そこに寂しさや感傷めいたものが混じるのであれば、幸運なことかもしれない。それはある段階から次へ進み、過ぎ去り覆い隠されてしまうものがあること、内面に何かしらを残す意味あるものだったことを気づかせてくれている、かもしれない。 → 長文感想(17468)(ネタバレ注意)(2)
『さくら、もゆ。』の時も思いましたが、とにかく細部まで丁寧に読み解き言語化されているところが大好きなので、何度も何度も読み返しました(笑)
心にスッと沁みてくる素敵な感想をありがとうございました。
本作は”ビジュアル”ノベルというよりも、小説をモチーフとした全画面表示形式の”サウンド”ノベルであり、まさにlatteさんが総評で語られている通り”ノベル”ゲームならではの良さ、これでしか味わえない感覚を引き出せている作品だなと。
それもあってかなり刺さるのではないかなとは思っていたのですが、軽く鬱になるくらいには刺さったと言っても良いのか(笑)、予想以上に高く評価されていたので驚きました。
桜のように光が当たって明るい部分と、その下に埋まっている死体のような暗い部分、互いが互いを引き立たせることでより美しく輝いているこの作品の持つ様々な魅力が理解してもらえたように感じてとても嬉しかったです。
……”後悔”だ。私の心はたくさんの”後悔で溢れてる”。なぜ、選択肢を一つ残らず試せば、全てのヒロインのルートに入れるなどと気軽に考えてしまったのだろうか。いや、もはやそんなことを意識さえもせずにゲームを遊んでしまったことが間違いだったのかもしれない。パッチも充てた。CGも、集めた。Hシーンも、BGMも、全部、ぜんぶ回収した。それなのに……。私は、私を許すことができないでいる。この”夢”を叶えるための”魔法”も、”代償”も、これっぽっちも思い描くことができない、そんな、想像力に乏しい私を。……だから、攻略したいヒロインのルートに入ることも叶わない”さみしい”ばかりの私は、今日も、電波飛び交う電子の海に浮かぶ仮想空間のようなこのネットという”夜の国”を、冬月十夜のルートを求めて彷徨うのだろう。 → 長文感想(82778)(ネタバレ注意)(2)
勿論さくら、もゆ。の奥深さにはまだまだ全然届いていないですし、プレイ中の感情そのものを保存できるわけでは当然ないので、思い返すトリガーを作れたら、ぐらいのものでしかないのですけれど。
だから、レスを読んでとても嬉しかったです。自分の感情について書くことを優先した結果読みやすさを度外視した文章になったのにそれを読んでいただいたことも、作品から自分がもらったものを共有できたんだと感じられたことも。感想文を書いてきてよかったな、と思えました。本当にありがとうございます。
気持ち悪い告白のようになってしまいすみません。
感想書く時間含め2ヶ月半くらいずうっとハマっていたゲームが終わってしまうのは寂しいものですね。
hisui621さんが高く評価している、さくらむすびもとても興味がありまして。さくら、もゆ。が言葉にならないくらいとてもよかっただけに、期待大です。いつか遊びたいと思います。
……”後悔”だ。私の心はたくさんの”後悔で溢れてる”。なぜ、選択肢を一つ残らず試せば、全てのヒロインのルートに入れるなどと気軽に考えてしまったのだろうか。いや、もはやそんなことを意識さえもせずにゲームを遊んでしまったことが間違いだったのかもしれない。パッチも充てた。CGも、集めた。Hシーンも、BGMも、全部、ぜんぶ回収した。それなのに……。私は、私を許すことができないでいる。この”夢”を叶えるための”魔法”も、”代償”も、これっぽっちも思い描くことができない、そんな、想像力に乏しい私を。……だから、攻略したいヒロインのルートに入ることも叶わない”さみしい”ばかりの私は、今日も、電波飛び交う電子の海に浮かぶ仮想空間のようなこのネットという”夜の国”を、冬月十夜のルートを求めて彷徨うのだろう。 → 長文感想(82778)(ネタバレ注意)(2)
出逢ってくれて、生まれてきてくれてありがとう。
そんな気持ちでいっぱいです。
音楽、テキスト、グラフィック、ボイスなどなど、多角的に読み取って細かく丁寧に言語化されており、latteさんの感情が強く伝わってきました。
私もこの作品に触れて得たくそデカ感情の言語化を何度も試みてきましたがどうしても上手くいかず、言語化が下手なんだししょうがないと、自分で言葉にするのを諦めていた部分がたくさんありました。
しかしこの感想ではどの点においても解像度高く的確に表現されており、「あ、そう!そう!!‥‥‥うんうんうんうん、ですよね!‥‥‥まさに!そう!うん!」と何度も頷いてしまうほどに共感できるものとなっていて、なんだか嬉しい気持ちになりました。
こうやって言語化すればいいのかと勉強にもなったので、これから何度も読み返したいなと思います。
物語・作品の価値は、言語化されることで高まる(理解される)という側面があるので、そういう意味でも大きく貢献するような素晴らしい感想でした。
8万字もの文量でさえそのすべてを語り切れない、そもそも言葉に起こすのが非常に難しい「さくら、もゆ。」と長い時間正面から向き合ってくださったlatteさんには感謝しかありません。ありがとうございました。